那須 鬼が面山(1271m)、塩沢山(1127m) 2014年6月28日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:44 ゲート−−8:06 林道分岐−−8:18 登山道分岐−−8:22 林道終点−−8:29 三角点−−8:31 登山道−−8:33 鬼が面山−−8:42 林道を離れる−−8:59 塩沢山−−9:22 林道−−9:51 ゲート

場所栃木県那須塩原市(旧黒磯市)
年月日2014年6月28日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場ゲート前に1台分の駐車スペースあり
登山道の有無鬼が面山:登山道あり
塩沢山:無し(薄い獣道あり)
籔の有無鬼が面山:無し
塩沢山:尾根上は笹薮。西斜面は低い笹で歩きやすい区間があるが、傾斜がある場所は西斜面まで猛烈な笹薮がはびこっている
危険個所の有無無し
山頂の展望どちらの山も展望なし
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント鬼が面山は私の手持ちエアリアマップに記載がない道が、実際には沼原湿原〜深山ダム間の登山道がほぼ山頂を通っていた。三角点峰には道は無く笹薮。林道から塩沢山間は薄っすらと獣道が続く。傾斜がある場所のみ背丈を越える笹の中を漕ぐが傾斜が緩い場所は腰ほどの高さの笹で獣道は明瞭で歩きやすい




林道分岐。鎖とゲートあり やっぱトレランか? 沼原で見た矢印板もあった
林道分岐は右へ 登山道分岐。道が山頂を通るか不明なので無視
登山道 林道終点。大きなタンクがある
尾根の南を巻いてみたが深い笹藪 尾根によじ登る
尾根に乗る。笹藪に獣道あり タンク
1262.1m三角点峰。深い笹に覆われる 1262.1m三角点
鬼が面山山頂。登山道脇だった 引きちぎられた栃木の山紀行
帰路は登山道を下って林道へ 林道を外れ南尾根へ
尾根西側の笹が低く歩きやすい 下りがきつくなると西側も背の高い笹藪へ変わり籔漕ぎ
傾斜が緩むと再び西側が歩きやすくある 碍子
そのまま西側の獣道を進む 塩沢山山頂
3D標識 栃木の山紀行
雨の中、地図代わりに活躍したGPS。濡れた籔漕ぎに最適 何の花か調べていない。尾根のあちこちに咲いていた
古いペイント。塩沢山→鬼が面山方向に付いていた 碍子と関連がある?
テープ類はほとんど無い 林道に戻る
林道合流。矢印板あり ゲート到着


 沼原調整池から南西の尾根に鬼が面山と塩沢山がある。鬼が面山は山頂直下まで林道が通じているのでこれを利用すれば短距離の藪漕ぎで達することができそうだが、塩沢山はたぶん林道から山頂までずっと笹薮が予想された。この雨の中を濡れた笹薮漕ぎは普通なら私はやらないが、既に東ボッチ、西ボッチで濡れ鼠になっているので躊躇無く向かうことにした。林道入口は湿原駐車場より下ったところにあるので車で移動、林道入口はチェーンで車止めされ、その僅か奥にゲートが下りていた。チェーンの前に駐車、雨が降りしきる中を出発。

 1mほどの高さのゲートは攀じ登って乗り越えて林道歩き。平坦な林道が続くので運動量が落ちて体が冷えてくる。ゴアを着ているので暑いよりは涼しい方が助かる。林道には所々に目印テープがぶら下がっているが、これは以前南アかどこかでトレラン大会中に見たのと同じだ。もしかしたら那須でトレランの大会が開かれるのだろうか?(そうだった) 林道分岐は右へ。鬼が面山へはそちらだから。分岐には沼原で見た矢印標識が設置されていたが、これはトレランのコースを示す標識なのかもしれない。赤い反射材も取り付けてあり、暗い時間帯も通過するらしい。

 まだ林道は緩やかなままで、最後になって少しばかりの登りへ。やがて案内標識が登場、右は沼原湿原、左は深山ダムとなっている。湿原方向の道が鬼が面山山頂を通っている可能性もあるが巻いている可能性もあるのでこのまま林道を進んだ。といってもそこから林道終点まですぐだった。

 林道終点には柵が設置され、敷地内には大きなタンクがある。たぶん揚水発電施設の一部だろう。その南側が尾根になっている(というか尾根の北側を削ってタンクを設置したようだ)。しかし削られたおかげで取り付きが急であり、藪が見られない尾根南を巻いて進んでみたがすぐに深い笹薮が登場、今度は背丈を越える濃い藪で、濡れたこんな藪に突っ込むのは気が進まないため尾根に取り付くことにする。獣道を利用して左に巻き気味に上がり、北斜面から尾根に出る。痩せた尾根上には背の高い笹薮だが北側が削られて開けた空間なのでまだマシだ。それに僅かに獣道がある。

 緩やかに上がる笹薮を進んで平坦地に出るといっそう笹が濃くなる。その中にぽっかりと空いた小さな空間が出現、三角点があった。ここには登山道はなしだった。山頂標識もなし。

 最高点はこの先の1271m標高点峰なのでこのまま藪漕ぎを続行。僅かに下るとなんと右に刈り払われた道が登場、林道から分かれた登山道らしい。ここを歩けば無駄な藪漕ぎをする必要が無かったのか。でも手持ちの古いエアリアマップにはこの道は出ていないので判断できなくてもしょうがない。

 登山道を東に進んで東西に長い尾根の北側直下を進んでいく。GPSの残距離表示は徐々に減って登山道が下り始める直前を鬼が面山山頂と表示した。顕著な高まりではなく今までと同じ高さの尾根の一角であった。ここには三角点は無いが引きちぎられた栃木の山紀行の半分だけが残っていた。3D標識は痕跡もなかった。

 次は塩沢山。登山道を使って林道へ。刈られた笹が道の上に転がっていたので、つい最近刈り払いされたようだ。林道に出てすぐに塩沢山へ続く尾根に乗るため林道から外れて笹薮へ突入。尾根直上は背丈を超える笹の激藪だが尾根西側は腰くらいの笹で歩きやすい。これは意外な展開で、この状況が最後まで続けば、塩沢山は意外にあっさりと登れそうだ。

 どうやらこの尾根は東斜面は太くて背の高い笹(たぶんチシマザサ)で密度も濃いが、西斜面は膝丈から腰の高さのそれほど密度が高くない笹と植生が明瞭に分かれている。もちろん、西斜面を歩くのがお得なコースで獣道も存在する。鉄骨や鉄の杭、碍子などの人工物も目にしたので、もしかしたら獣道ではなく昔の作業道かもしれない。

 標高1180m付近で下りの傾斜が増すと同時に西側斜面も背の高い笹に覆われるようになり、尾根直上に戻って笹薮漕ぎ。なかなかの密度だが、こんな場所でも薄っすらと獣道らしき筋は見受けられる。

 こんな濡れた藪漕ぎでは私が使っているGPS「foretrex」は地図は表示できないが地図代わりに役立つ。雨が降っていて地図を濡らしたくないし、そもそも濡れた藪の中で紙の地図を広げるのは躊躇われる。この点、foretrexは防水だし、腕に装着できるアタッチメントがデフォルトで付いていて、時計のように装着すると平泳ぎのように腕を動かすときにGPSが上を向いて良好に衛星受信できるし、画面が見やすい。普通のGPSだとポケットかどこからいちいち取り出す必要があるが、腕に装着すればそんな面倒さが無い。これも地図が出ない=画面が小さく小型だから可能なのだろう。

 傾斜が緩むと再び西斜面は低い笹に変わって歩きやすくなり、獣道がしっかりする。やがて緩やかな登りに変わり、少し笹の丈が伸びるが胸ほどの高さで区間も短い。GPSの残距離表示がゼロに近づき平坦な尾根になる。僅かに凸凹があるのでどこかがてっぺんだろうとGPSの指し示す方向(南)へと進み、残距離がゼロを通り越して20mほどの場所にある高まりが塩沢山山頂だった。

 ここは東ボッチや西ボッチより格段に訪問者が減る場所だろう。3D標識と栃木の山紀行の両方が生き残っていた。周囲は樹林に覆われ展望は無し。雨が降りしきっているが頭上は木の枝覆われるので雨粒には直接当たらない。ただし葉から落ちてくる大粒の水滴が。この尾根のレベルの笹薮なら乾いている状態ならさほど苦労しないと思うが、雨の中を登るには気力が必要だろう。藪の酷さ以前の問題だ。

 休むような気分でも天気でもないので、レンズに雨粒が付いて中心部分がボケた写真を撮影し踵を返した。帰りの方が登りになるので獣道を識別しやすく、立ち木の幹には古ぼけた赤ペイントが散見された。これは下り方向では気づかなかったので、登り方向用に木の片面だけに付けられたらしい。ただ、こういう付け方をするのはルート判断が難しい下り方向が一般的なのだが。

 傾斜が増すと背丈を超える笹薮に突入、平泳ぎ状態で通過する。再び背の低い笹原帯に出れば一安心。最後に林道によじ登る。平坦な林道歩きは体が冷えるので上着を着たいが、この雨の中で着替えるのは面倒なので我慢してそのままゲートまで歩いた。

 車で下界に下っていくと雨が止む。どうも山沿いのみ雨が降っているようで、那須や塩原の山々は全て雲に隠れていた。

 

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